2006年01月19日

「あわて床屋」

童話に童謡、昔話。子供の頃見聞きしたものの中には、恐ろしいやつが結構ある。悪夢で目覚めて母親を煩わせた責任の半分くらい、とってもらってもいいんではないだろうか(したがって、ああいうものはなくなればいい…という意味ではまったくないので、念のため)。

で、この「あわて床屋」。これも、かにの床屋がうさぎのお客の耳を誤って切り落としてしまうという歌詞である。痛い話が大嫌いな私は、それだけでギャーなのだが、耳をちょん切られたうさぎのほうは怒る元気があるようだし、かにはかにで、恥をかいたといって穴に隠れる程度で済んでいる。この調子なら、3日も経てば、かには何食わぬ顔で業務を再開し、うさぎは何事もなかったかのように、また床屋を訪れることだろう(そのとき彼の耳はどうなっているのだろう)。

突っ込みどころ満載の軽さと残酷さが同居する歌詞に陽気なメロディー、それをしゃあしゃあと(?)歌い上げるアッコちゃん。この頃のアッコちゃんの、少しはすに構えたような、あえてドサッと投げ出すような歌い方が、かえっていい味を出している。大人になってから童謡を楽しむ喜び。

(作詞:北原白秋 作曲:山田耕作 アルバム『長月神無月』(1976)に収録)


posted by かなへ at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 楽曲レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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