2006年02月25日

「Go Girl」

この曲のイントロが始まると、「待ってました姐御!!」と、心の中で喝采する。私はすぐさま、風の吹き抜ける広々とした、スケールの大きな場所へ連れ出される(メロディーからの連想だ)。出るタイミングを失い、行き場をなくしよどんでいた涙と、胸の隙間に挟まって取れなかった湿った悩みが、みるまに風で乾くのを感じる。

「そんなもんに負けちゃだめよ。微笑みで返せよ」と姐御は言う。そして私を残してそっと立ち去る。帰りは一人で徒歩。でも、もう大丈夫。自分の足で、悩み多き人生に、再び戻っていく勇気をもらったからだ。

(作詞・作曲:矢野顕子 アルバム『GO GIRL』(1999)に収録)


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2006年02月22日

「いもむしごろごろ」

YOHJI YAMAMOTO COLLECTION MUSIC THE SHOW Vol.3』のいもむしが面白い。
このアルバムは、1994・95年のパリコレで行われたYohji Yamamotoのショーで使用されたアッコちゃんの曲を収録したもの。『グッド・イーブニング・トウキョウ』に収録された「いもむしごろごろ」と『東京は夜の7時』に収録された「いもむしごろごろ」が続けて収載されているのだが、これがなかなかの物語性を醸し出している。

グッド・イーブニング・トウキョウ』のいもむしが、土煙をあげながら、急な長い斜面をドラマチックに転がり去ってしまったあと、『東京は夜の7時』のいもむしが、キーボードの電子音をまとい、増長して戻ってくる。個人的には「いもむしの逆襲」と呼んでいるこの一連の流れの中、エプロンステージの上をクールビューティーなミエを切りつつターンするモデルさんを想像するとにやけてしまう。どんなショーだったのかすごく興味がある。

で、アルバム『長月 神無月』のいもむしですが、こちらはおっとりとしていて可愛いです。

(日本わらべ歌 アルバム『長月 神無月』(1976)、『東京は夜の7時』(1979)、『グッド・イーブニング・トウキョウ』(1988)、『YOHJI YAMAMOTO COLLECTION MUSIC THE SHOW Vol.3』(1995)に収録)
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2006年02月19日

はじきよのこと

 アッコちゃんのコンサートで配られるアンケートに「矢野顕子さん以外で好きなミュージシャンを挙げよ」みたいな欄がある。今までそこに挙げてきた名前。奥田民生、ゴンチチ、マイケル・ナイマン、小島麻由美、マドレデウス…など。でも2003年に『ぼくんち』という映画を観て以来、まっさきに挙げるのは、その映画音楽を担当していた「はじめにきよし」になった。今日はそのはじきよが、わが地元のとある劇場でコンサートをやるという。ただし、ホールの中ではなく、入り口の吹き抜けになったロビーでやるためか無料。行かないわけがない。

 はじめにきよしとはどんな人々かというと、ギター(またはのこぎり)のサキタハヂメさんとピアノ(またはピアニカ、アコーディオン)の新谷キヨシさんの二人組によって構成されている。歌詞はなし。はじきよを知らない人に説明を求められたときには、「ゴンチチの音楽ををよりわかりやすく庶民派にした感じ。でも、2人ともギターではなくて、一人は鍵盤楽器担当やねん」とあえて乱暴に括ってしまう(あくまで便宜上です)。

 はじきよの楽曲のスゴイところは、100パーセント善なるものでできている感じがするところ。ライブに親子連れのお客さんが多いところも私は大好きだ。ノリのいい曲では子供は走り回る(「今夜はカレー」とか)。親が子に付き合って、あるいは子供が親に付き合って聞きにこなければならない種類の音楽ではない。それは難しいことなんじゃないかと思うのだが、彼らはあまりに自然にやってのけてしまう。

 で、今日のコンサートだが、いやー、ええもん見せてもろた。
 オープニング:「正義の味方」→カウボーイが馬にまたがり草原を横切る風。MCでは気配り上手なハヂメさんが観客の皆さんに話しかけてくれるのだが、シャイなお客さん側は、まだ少し緊張気味。
 2曲目:「ポットでお茶を」→この曲は、昨年の3月20日、京都駅前で開催されたイベントでもやってくれていた。そのときは薬缶がシュンシュンいってそうなあつあつのアレンジだったが、今回は、2煎目のお茶をじっくり出す感じの演奏。面白い。
 4曲目:「琵琶湖周航歌」→しみじみと美しいメロディーラインがのこぎり(ミュージカル・ソー)にはまりまくり。間奏では、キヨシさんがピアノで湖面のきらめきを、ハヂメさんが口笛と小さい弓(だったと思う)や手拍子を使って、水鳥の羽音や鳴き声をみごとに再現してくれた。曇天の日の緑がかったグレーの湖面、晴れた日の湖畔のカーンと冴えわたる空気、もう少ししたら寒い国に還ってしまうコハクチョウの群れ。なじみのある風景が迫ってくる演奏で泣けてきて照れくさかった。でも、MCでキヨシさんがした、竹生島で目が合ったなまずの話で、その涙は雲散霧消(こちらとしては助かった)。
 この曲を境に、観客・はじきよの双方にスイッチが入った気が。追い討ちをかけるように「青空」。稚拙な表現で申し訳ないけど、いい曲なんだこれが。近くを通りかかり、立ち止まって耳を傾ける人が増えてきたのもここらから。ファンばかりが集まるコンサートではなかったので、観客の人たちが二人の音楽に引き寄せられていく過程がほんとうにリアルに伝わってきて面白かった。コンサート終了後のCD販売(買った人には二人がサインをしてくれた)も、大盛況だった。

 私はお客さんが引くまで待ち構え、一緒に写真を撮ってもらった。県の名産のお菓子もプレゼントしてみた。卒業式の下級生じゃないんだからさーと自分にツッコミを入れつつ。私のカメラの具合が悪くて少し時間がかかってしまったが、お二人とも嫌な顔もせず、付き合ってくださった。MCでハヂメさんは「コンサートの後は、信楽に味噌壷を買いに行く」と言っていたのに。間に合われたかどうかが少々気がかりである。お二人と、カメラのシャッターを押してくださったスタッフの方に、この場を借りてお礼申し上げたい(あと、最後の客が引けるのを待っていてくださったマネージャーさんたちにも)。おかげさまでいい一日になりました。
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2006年02月18日

春は出会いの季節だけれど

 人の名前を覚えるのはさほど苦ではないが、人の顔を覚えるセンス、それが私には欠落している。大学院時代には、先輩を他専攻の同級生と間違えて「なんか雰囲気変わったよね」と話しかけ、一緒にいた友人を凍りつかせた。当の先輩が面白がってくれて、それ以来距離が縮まったのは幸いであった。他には、長い間会ってない知人や、知り合ったばかりの人と会うときは、誤って見知らぬ人に声をかけてしまったらどうしようと、気が気ではない。時代劇の扮装をした芸能人の識別もダメ。あと、ラブソングの歌詞に出てくる「雑踏の中、昔の恋人に似た人を見かけるとつい振り返ってしまう」というやつ、あんなのしょっちゅう。もし、にぎやかな通りや混んだ電車で赤くなったり青くなったりしながらキョロキョロしている珍妙な女がいたら、多分それは私だ。

 人相が似た人同士を結びつけるセンスもない。よく行われる世間話の一つ、「有名人の○○に似てるって言われませんか?」トークでも失笑を買うことがしばしば。一年ほど前に、とある初対面の男性に向かって「安倍晋三さんに似てるって言われませんか?」と尋ね、「えっ……中井貴一とか岸谷五郎って言われたことはあるけど…」と当惑させたこともある。そもそも彼は安倍晋三氏に例えられるような年齢ではなかったので、返答に窮するのも無理はない。

 さて、このようなことを書き連ねてきたのは、何も自分の恥自慢をしたいからではない。私は今後のことを心配しているのだ。今までは大丈夫だったけど(…多分)、今後仕事に支障が出たらどうしよう。それに、結婚後の夫側の親族との付き合い…あれは絶対に困る!! って、結婚の予定なんてないけど。そんなわけで、人の顔を覚える際にポイントとすべき点について、これということがあれば、ぜひご教授願いたい。顔を覚えてないのがバレない方法でもいい。
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2006年02月15日

「PRAYER」

出だしのメロディー、「夕暮れの光が溶けて消えないうちに」のフレーズの、幾つかの音符の間を上がったり下がったりするところ。あの美しさにはいつもやられてしまう。

その日うれしかったことを繰り返し思い出してはほほえむような、お気に入りの画集を飽きもせずめくるような、手ざわりのいい布を幾度もなぜるような、膝の上で丸くなってまどろむ猫の耳の後ろを指でこちょこちょやるような、そういう種類の幸福感が伝わってきて素敵だと思う。小さなものをいとおしむときの幸福感だろうか。考え事をやめて耳を傾けたい気持ちになる。

そして、「時を越え、空を越え」のあたりのフレーズから、メロディーに変化が出る。内省からふと我に返り、夜空の星を見上げた感じ。「あの人はどうしているかしら」と、遠くの懐かしい人を思い出す感じ、何か新しい発見をして「ああそうか」と納得する感じ。目の前の生活圏内から外の世界の広いほうへと視点が移動する感じ。ミクロな幸福からマクロな幸福へ、すうっと。

とても物語のあるメロディーだと思う。Pat Metheny氏作曲の美しいメロディーに、アッコちゃんが敬意を表してつけたんであろう歌詞が、また素晴らしい。

最後のフレーズ、「愛に包まれているように」がもつ確かな重さがいい。そうでなくても自分以外の誰かの幸せを祈る言葉は美しいものだけど。

(作詞:矢野顕子 作曲:Pat Metheny アルバム『SUPER FOLK SONG』(1992)、『ピヤノアキコ。〜the best of solo piano songs〜』(2003)に収録)
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2006年02月13日

誕生月の話

今日は矢野顕子さんのお誕生日。ちなみにその前日の12日は中学時代の友人の誕生日で、翌日の14日は大学院時代の友人の誕生日。私の友人知人の誕生日は、なぜか2月に集中している。そういう月は他にもあって、7月と3月、その次が9月。星座でいうと、みずがめ座、うお座、かに座、おとめ座にあたる人が多い。その時期に生まれた人の数自体が多いからなのか、縁や相性によるものなのか。血液型に関しては、それほど偏りがないんだけどな。不思議。
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2006年02月12日

「へこりぷたあ」

他人様が作り上げた歌詞の世界を、あつかましくも自分のことに置き換えつつ、余計なくらい読み込んでしまう私。ただしこの曲は別。何も考えず、全身をお預けします。ちょっときもちわるい(モチロンほめ言葉)世界にふらりと連れて行かれるこの快感。戻ってこれなくなったら…それもいいかもね。

(作詞・作曲:矢野顕子 アルバム『JAPANESE GIRL』(1976)に収録)
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コンサートおよびライブ盤の招待

今回は、アッコちゃんのコンサートとコンサートのライブ盤について書きたいと思います。

アッコちゃんのコンサートは、ファンになってからのこの10年、大阪で行われるコンサートにほぼ毎年行っています(残念ながら今年は行けずバッド(下向き矢印)おかげでパンダのステージ衣装を見そびれましたもうやだ〜(悲しい顔))。で、ライブ盤のほうは、最近までスタジオ録音のアルバムを優先して集めてきたので、現在も全部持っているわけではありません。しかし、あるとき友人から『TWILIGHT〜the "LIVE" best of Akiko Yano〜』(2000)というアルバムを借り、アッコちゃんのコンサートのよさ、わくわく感が伝わってくるライブ盤の魅力に開眼しました。私にとってのアッコちゃんのコンサートのよさを一言で言うと、同じ曲を演奏するにしても、一回一回アプローチが違うところかな、と思います。

私が初めてアッコちゃんのコンサートに行ったのは、95年に出たアルバム『PIANO NIGHTLY』のコンサート。コンサートの日がくるまでに何百回と聴いた大好きなアルバムだったので、イントロを少し聴けば、どの曲か認識できる自信はありありでした(そんなものはなくてもいい?)。しかし、始まってみると、みごとに予想は裏切られまくり。ファン歴が10年を越えた今でもそうです。アッコちゃんのコンサートでイントロから曲目を当てようとしては、未だによく間違えます。アルバム通りに演奏されることがほとんどないからです。

その後、アッコちゃん以外のミュージシャンのコンサートにも何度か行きましたが、いちばん驚いたのが「すごい、CDと同じ演奏をしてる!!」ということ。アッコちゃんのコンサートでは、まず見られない現象です。彼女の演奏は猫の目のように、なまものであるかのように変化する。だから、CDで聴いているときには印象に残らなかった曲が、コンサートでは立体的に迫ってきて、涙してしまうこともしばしば。コンサートで「ああ、こういう歌だったのか」と再発見することは結構あります。そんなわけで、アッコちゃんを始めた方々にオススメしたいのは、毎年12月に催される「さとがえるコンサート」に行くこと、そしてライブ盤を聴いてみることでしょうか。

ちなみに、アッコちゃんのライブ盤としては以下のアルバムが挙げられます。スタジオ録音がメインのアルバムの中に、ライブから録った曲も収録しているというアルバムもありますが、それらは除いて考えています。私もがんばって全部揃えたいな。

長月神無月』(1976)
→わらべ歌などからなる渋い一枚。そば茶味。
東京は夜の7時』(1979)
→カッコいいの一言に尽きます。ウイスキーかラム酒のソーダ割り味。バックバンドが豪華です(YMOの3人など。コーラスには山下達郎さんと吉田美奈子さん)。
グッド・イーブニング・トウキョウ』(1988)
→すいません、持ってません。
出前コンサート』(1994)
→すいません、持ってません。
TWILIGHT〜the "LIVE" best of Akiko Yano〜』(2000)
→この中に収録されている「愛がなくちゃね」が大好きです。全体的に明るい色調。サングリア味。
LIVE BEAUTIFUL SONGS』(2000)
→大貫妙子さん、奥田民生さん、鈴木慶一さん、宮沢和史さんとやったコンサートのライ盤。大好きな仲間たちと楽しんでやっている感じがいいです。パナシェ味。
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2006年02月09日

こんなのも作りました

昔ほそぼそと書きためていた映画に関する文章があったので、もういっこブログを作ってみました。さすがにそちらはほぼ日更新はしませんが…(持ちネタも少ないし)。

よろしければ、覗いてみてくださいませるんるん

http://endcredits.seesaa.net/

です。
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2006年02月07日

「いいこ いいこ(GOOD GIRL)」

たまにはお母さんもほめられたいし、なでられたい。
そうなんである。お母さんもお父さんも、ビジネスマンもOLも、フリーターも先生も、みんなたまにはほめられたい。

女性誌には今日も「ごほうび」の文字が躍る。頑張っているつもりでも、ほめてもらうことなどはそうめったにあるものじゃない。だから、自分で自分にご褒美を買ってあげようと。
そんなちょこざいな口実をでっち上げなくても、「欲しいから買う」でいいじゃんと思うのだが、それでは日々何らかのガマンをしながら暮らすたくさんのヒトたちの心はつかめないのだ。

だけど結局、人が大事に覚えているご褒美とは、ささやかな言葉や、やさしい手であったりするんだろうと思う。
残業中、季節はずれの打ち上げ花火がポンと上がったのを会社の窓から見たとき(残ってた人たちは、思わず手を止めて顔を見合わせたのだった)、お客さんから「丁寧に返答してくれてありがとう」と言われたとき。…正論すぎてつまらない? そうなのだ、そういうことをあくまで控えめに思い出させてくれるのが、この歌のステキなところなんである。

(作詞:糸井重里 作曲:矢野顕子 アルバム『LOVE LIFE』(1991)、『Hitosudake The Very Best of Akiko Yano』(1996)に収録)
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2006年02月06日

「WHAT I MEANT TO SAY」

アッコちゃんのピアノの「どわー」とあふれ出す感じも好きな私だが、この曲の一音一音がはっきりとした、しっかり目を見て話す感じもたいへん気に入っている。
とても真摯だ。

(作詞:矢野顕子 作曲:Mike Stern アルバム『PIANO NIGHTLY』(1995)に収録)
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2006年02月04日

「PRESTO」

PRESTOとは、音楽用語で「速いテンポの」という意味なんだそうだ。
そのタイトル通り、疾走するリズムでできた曲である(シングル盤についてたDVDのアニメーション、ガタゴト走る列車の隣を馬が走るやつ、かわいかったなあ)。

そしてもちろん、加速していく想いのようなものも込められていると思う。岸田繁氏が作るその他の楽曲がそうであるように、とっても青春している。

これをいかにも青くさい雰囲気の岸田繁氏(…ってファンの方すみません)が作ることにさして不思議は感じないのだが、歌手生活30年目のアッコちゃんが、ここまでみずみずしく歌い上げてしまうことにたまげてしまった。いまこの歌をこんな風に歌ってしまえる矢野顕子という人を前に「固まらない」ことのすごさとあたりまえじゃなさを見せつけられたというか。とても心が若いと思う(←アッコちゃんに「何言ってんのよ」と怒られそう)。

(作詞・作曲:矢野顕子、岸田繁 シングル版(2006))
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アッコちゃんを始めた人たち

このブログを始めて一ヶ月が経ちました。嬉しかったことのひとつは、ブログを見てくれた知人の何人かに「矢野顕子の曲を聴いてみたくなった」と言われたこと。実際私がCDを貸してあげた人もいれば、自ら図書館に出向いて借りてきてくれた人も。

というわけで、現在私の周りには、アッコちゃんを始めた人が男女二名ずついます。たまたまなんでしょうが、男性にはポップ系、女性にはピアノ系が人気なもようです。

あと、「これって矢野顕子の曲やったんや!」という反応もいくつか耳にしました。「春咲小紅」とか「二人のハーモニー」とか。アッコちゃんを始めた頃、私にも同じ経験があったなあ。CMで聴いたことのある曲が多いことに驚きました。「花のように」(「原宿で、青山で、○○コーヒー飲みませう」とかいうやつ。商品名の部分は忘れた)とか「CALLING YOU」(電話の歌なので、NTTのCMでした)とか。他には、NHKの『みんなの歌』で聴いた「私のにゃんこ」もアッコちゃんの歌だったとは。意外に色んなところで耳にしているアッコちゃんの歌なのです。

ここで、アッコちゃんを始めた方々から聞いた感想をいくつか紹介します。
「テレビのCMで耳にする限り、可愛い印象だったけど、CDを聴いてかっこいい人なんだって知った」
CMでカッコいいアッコちゃんを知るチャンスは少ないですよね。またCD貸すよ。かっこいいやつ。
「こんなにピアノが弾けたら気持ちいいやろうなあ。『椰子の実』はびっくり。原曲は太平洋のイメージやけど、この曲には太平洋じゃないもん」
アッコちゃんの「椰子の実」を聴いた頃、実は原曲を知らなかった私。のちに原曲を知り、みんながびっくらこいていたわけを理解したのでした。 
「『ラーメンたべたい』の奥深さは、まだ俺にはわからない」
そうでしょうとも、まだわからないはずです。アッコちゃんの曲の多くは一見明るいので、私も最初はフンフンと気持ちよく聞き流しています。何度か聴いているうちに「あれ、これってさあ…」みたいな感じになる。そこが楽しいなあと思うわけです。
「『春咲小紅』、昔、歌ってる人も曲名も知らんまま気に入って、よく歌ってたわ。『ほーら春先神戸に〜♪』って」
なるほど、確かに音は合ってますよねたらーっ(汗)

春咲小紅」:アルバム『ただいま』(1981)、『Hitosudake The Very Best of Akiko Yano』(1996)に収録
二人のハーモニー」:アルバム『Hitotsudake The Very Best of Akiko Yano』に収録
花のように」:アルバム『GRANOLA』(1989)に収録
CALLING YOU」:アルバム『LOVE IS HERE』(1993)に収録
私のにゃんこ」:アルバム『愛がたりない』(1995)に収録
椰子の実」:アルバム『PIANO NIGHTLY』(1995)、『ピヤノアキコ。〜the best of piano solo songs〜』(2003)に収録
ラーメンたべたい」:アルバム『オーエス オーエス』(1986)、『HOME MUSIC II』(1989)、『Hitosudake The Very Best of Akiko Yano』に収録

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2006年02月02日

「AI-TAI」

前に紹介した「会いたい気持ち」の裏バージョンといった印象のこの曲。どちらの曲も「好きな人に会いに行ったけど、約束の時間に遅れてしまったので、その人はもう行ってしまった」といったシチュエーションを歌っている。

会いたい気持ち」がタイトルの通り「会いたい」という思いに焦点が置かれているのに対し、こちらの曲は「(会いたいけど)会えてない現在」に焦点が置かれている気がする。あっこちゃんの恋の歌にしてはめずらしく、わかりやすく悲しい。

切ない・苦しいキモチが切々と表現された臨場感あふれる曲だと思う。切ったばかりのグレープフルーツみたいに、汁気が多くて苦い。思春期の女の子の日記をのぞき見たような気分がする。こういうのも歌うんだから、改めて守備範囲の広い人だと思う。

(作詞・作曲:矢野顕子 『GO GIRL』(1999)に収録)
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2006年02月01日

「VET」

小さな女の子がかんしゃくを起こして、おもちゃ箱の中のものを片っぱしから放り投げてるみたいな音楽。一緒に暴れ回りたい気持ちになる。今では憑き物が落ちたようにおとなしくなってしまったが、小さい頃はどうしようもないきかん坊だった妹を思い出す。4つも年下だったのに、驚異的なすばやさと破壊力を持っていて、よく噛みつかれて泣かされてたなあ。

VETはveterinarian、動物のお医者さんのこと。歌を聴いても歌詞が聞き取れないが、歌詞カードを見ると、なかなかユーモラス。動物病院はたいへんな患者さんたちであふれ返っちゃってます。おまけに、動物病院の患者さんの中にHawaian girlsが混じってるのはなぜ!? もしかして、おうちにあるお人形をあるだけ使ってお医者さんごっこをしてるところ?(違うか…) 20年前の妹とやってみたいな。子供の頃、恐くて目を合わすことができなかった木彫りのアイヌのお人形の病気は…うーん、何だろう。

(作詞:矢野顕子、Peter Barakan 作曲:矢野顕子 アルバム『ただいま』(1981)に収録)
posted by かなへ at 23:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 楽曲レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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